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資本主義の〈その先〉へ
資本主義の問題をめぐっては、欧米をはじめ各地で優れた研究者が探究を進めてきた。その多くが、経済現象としての資本主義に照準したものだが、本書はそれに対し、狭義の資本主義の本質を解明した上で、近代科学や近代小説をも含み込んだ、より包括的な社会現象として資本主義を再定義。ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、ベンヤミン「宗教としての資本主義」を主に参照しつつ、カルヴァン派の予定説を徹底的に解明することで、この視座を導出。その上で、資本主義の〈その先〉の社会の、最も基本的な骨格構造を「適切な抽象度」において示す。偉大な先達たちの知見を踏まえた上で、世界的に見ても独創的な議論を展開した一冊。 柄谷行人氏(哲学のノーベル賞を目指して創設された「バーグルエン哲学・文化賞」を今年受賞)の次の世代で、最も優れた思想家の一人と目される大澤真幸氏。本書は、ヘーゲル、マルクス、ヴェーバー、ベンヤミン、ケインズ、グレーバー、ピケティ、柄谷行人、見田宗介といった第一級の知識人らの知見を踏まえながら、資本主義とは何であり、〈その先〉へ行くことは可能かという、人間社会にとって重要かつ喫緊の問題を論じ切っており、大澤氏の著書を翻訳出版する際の、初の作品として、きわめて意義深い。
| 著者 | 大澤 真幸 |
|---|---|
| 発行年月 | 2023/06 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| ジャンル | 文芸/教養/人文 |
| 関連サイト | https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480867438/ |
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