基本情報
ノー・アニマルズ
デビュー小説『ギフテッド』(2022年)や2作目『グレイスレス』(2023年)が芥川賞候補に選出された注目の女性作家による初の連作小説。2025年に取り壊しが決まっている老朽化マンションで生きる人間たち。「動物」らしく本能のままには生きられない彼らの「欲望」が全7篇に渡って描かれています。 (3篇分のあらすじ) 【403号室 四十三歳はどうしても犬が飼いたい】自由な立場で働けるフリーライターの仕事、責任を押し付け合わない恋人。自ら鎖のない生活を選んだ鮎美(あゆみ)だったが、ある日里親情報サイトで一匹の犬に出会う。それを機に「しがらみ」や「不自由さ」に繋がる「何よりも優先すべき存在」を欲し始め、このマンションを出ることを決意する。 【501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい】両親が離婚し、母とふたりで暮らしている女子高校生の羽衣(うい)。自己中心的な母には慣れたものの、母の今の恋人のことが心底気にくわない。密かに彼のSNSを覗き見て嫌悪を募らせながら、二人を別れさせたいと考えている。 【403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい】子どもが欲しいかどうかもよくわからないまま、40歳を目前に卵子凍結を始めた有希子(ゆきこ)。人生の選択を先送りする最良の方法だと思っていたが、気づけばその「タマゴ」に行動を制限されていることに気づく。 ほか、人のお金で暮らしたいコンカフェ嬢の芹(せり)、与えられた「長男の権力」を放棄したい小学生の李一(りいち)、ホストを辞め彼女を実家に連れていきたかった春樹の物語が描かれる。そして終わりには、マンション1階にあるコンビニ店員のジュンから見た住人たちのその後の姿が収録されている。 (セールスポイント) ●「日常を生きる」主人公たちの暮らしは読者にとって身近に感じられ、自分に引き寄せながら楽しむことができます。また、登場人物たちの思考や抱く感情がリアルなため、「自分の心の内を代弁している」ような感覚にもなれる作品です。 ●「娘と母」「仕事」「結婚」「出産」「家族」と、ライフステージにともない変化していく悩みを抱える女性読者には、とくに響く作品だと思います。 (その他インフォメーション) ●今作『ノー・アニマルズ』は、作家・桐野夏生氏からの推薦を得ている。 ●『ギフテッド』はアジア圏(中国、台湾)、欧米圏(アメリカ、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、ポーランドほか)で翻訳出版されている。
| 著者 | 鈴木 涼美 |
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| 発行年月 | 2025/03 |
| 出版社 | ホーム社 |
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